日本ゴルフ界の金字塔、ジャンボ尾崎さんが78歳でこの世を去りました。死因として発表されたのは**「S状結腸(えすじょうけっちょう)がん」**。
実は、大腸がんは**「日本人男性の部位別死亡数で第2位」**(女性は1位)となっており、非常に身近で恐ろしい病気です。なぜレジェンドの命を奪うことになったのか、私たちはどう備えるべきなのか。
この記事では、S状結腸がんの特徴や初期症状、そして命を守るための検診について解説します。
1. S状結腸がんとは?大腸がんの中でも「最も発生しやすい」場所
大腸は長さが約1.5〜2メートルほどありますが、その中でも**「S状結腸」は最もがんが発生しやすい部位**と言われています。
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場所: 大腸の出口(直腸)に近い、S字状にカーブしている部分です。
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特徴: 便が滞留しやすく、粘膜が刺激を受けやすいため、大腸がん全体の約3分の1がこの場所から発生するとされています。
2. なぜ怖い?男性の死亡原因で上位に入る理由
国立がん研究センターの統計でも、大腸がんは常に死亡者数の上位にランクインしています。その背景には、現代特有の要因があります。
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食生活の欧米化: 高脂質・低食物繊維の食事。
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飲酒・喫煙: ジャンボ尾崎さんの世代を含め、習慣化している人が多い。
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初期症状の乏しさ: 「ただの便秘かな?」「痔かな?」と見過ごされがちで、発見された時には進行しているケースが少なくありません。
3. 見逃さないで!「S状結腸がん」のサイン
S状結腸は出口に近いため、進行すると以下のような変化が現れます。
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血便: 便に血が混じる(真っ赤な血だけでなく、どす黒い場合も注意)。
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便の細分化: 腫瘍で通り道が狭くなり、便が細くなる。
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便通の異常: 便秘と下痢を繰り返す、残便感がある。
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腹痛・腹部膨満感: お腹が張ったり、差し込むような痛みがある。
【セルフチェック】大腸のSOSを見逃さない!10の確認リスト
以下の項目に心当たりはありませんか?3つ以上当てはまる方、特に赤文字の項目に心当たりがある方は、早めに消化器内科の受診や検診を検討してください。
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便に血が混じることがある(鮮血・黒ずんだ血どちらも注意)
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最近、便が以前より細くなったと感じる
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便秘と下痢を繰り返すなど、便通が不安定になった
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排便後も「まだ残っている感じ(残便感)」がある
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お腹が張ったり、ガスが溜まって苦しいことが多い
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急激に体重が減った(ダイエットをしていないのに)
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40歳以上で、一度も大腸がん検診(便潜血検査)を受けたことがない
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お肉中心の食生活で、野菜や果物をあまり食べない
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日常的に飲酒や喫煙の習慣がある
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血縁者に大腸がんを患った人がいる
チェックリスト後の「一言アドバイス」
「当てはまるものがあったからといって、必ずしもがんというわけではありません。しかし、S状結腸がんは早期に発見すれば『ほぼ完治』が期待できる病気です。
ジャンボ尾崎さんのように、最後まで力強く生き抜くために。少しでも不安を感じたら、それは体があなたに送っている『メンテナンスのサイン』かもしれません。」
4. 命を守るための「3つの予防アクション」
ジャンボ尾崎さんの訃報を悲しむだけでなく、私たちは自らの健康に目を向ける必要があります。
ステップ1:40歳を過ぎたら「便潜血検査」
市町村の検診などで実施される「検便」です。非常に簡単ですが、これだけで大腸がんのリスクを大幅に下げることができます。
ステップ2:異常があれば即「大腸カメラ(内視鏡検査)」
便潜血で「陽性」が出たら、放置は厳禁です。内視鏡検査であれば、がんになる前の「ポリープ」の段階で見つけて切除することも可能です。
ステップ3:生活習慣の見直し
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野菜を多く摂り、赤身肉や加工肉(ハム・ソーセージ等)を控えめにする。
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適度な運動を心がけ、肥満を解消する。
【最新データ】数字で見る大腸がんのリスク(2024-2025年版)
厚生労働省の「人口動態統計」および国立がん研究センターの最新予測データによると、大腸がんはもはや「珍しい病気」ではなく、日本人が最も警戒すべきがんの一つとなっています。
1. 部位別死亡数:男性2位、女性は1位
最新の統計によれば、がんによる死亡者数のうち、**大腸がんは男性で「第2位(肺がんに次ぐ)」、女性ではなんと「第1位」**となっています。 特に男性は、50代から罹患率(病気になる確率)が急上昇し、高齢になるほど死亡リスクが高まる傾向にあります。
2. 生存率の格差:早期発見が「生」を分ける
国立がん研究センターの「5年相対生存率」のデータを見ると、大腸がんの恐ろしさと希望がはっきりと分かれます。
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ステージI(早期): 生存率は 90%以上
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ステージIV(遠隔転移あり): 生存率は 20%以下
この極端な差が示す通り、S状結腸がんは「早く見つければ治る可能性が極めて高い」一方で、「自覚症状が出るまで放置すると手遅れになりやすい」という特徴があります。
3. 年間約15万人が新たに診断
現在、年間で約15万人以上の日本人が新たに大腸がんと診断されています。ジャンボ尾崎さんが亡くなられた70代後半という年齢は、統計的にも最も注意が必要なボリュームゾーンにあたります。
厚生労働省からの呼びかけ: 「40歳を過ぎたら年に一度の便潜血検査を。この簡単な検査一つで、大腸がんによる死亡リスクを約60%〜80%減らすことができると科学的に証明されています。」
まとめ:レジェンドが残した教訓を健康に活かす
ジャンボ尾崎さんは、最後まで「生涯現役」を貫こうとした誇り高きプロゴルファーでした。
彼が患った「S状結腸がん」は、早期発見できれば治る確率が非常に高い病気でもあります。もし、少しでもお腹の調子に違和感があるなら、「自分は大丈夫」と過信せず、一度検査を受ける勇気を持ってください。
それが、偉大なスターの訃報から私たちが受け取るべき、最も大切なメッセージかもしれません。

